栄養療法 オーソモレキュラー
栄養医学

オーソモレキュラー栄養医学
とは?

健康の基本は、良好な栄養状態にあります。不良な栄養状態では、どのような医学的治療に対しても、病んだ心身が改善するのは非常に困難になります。

ライナス・ポーリング(ノーベル化学賞及び平和賞受賞者)によって1968年に作られた『オーソモレキュラー(orthomolecular)』という言葉は、最適な量の栄養素と身体の正常な(ortho)構成要素を主に使用する治療のことです。
オーソモレキュラー栄養医学はビタミンやミネラル、その他の補助的な要素を、国の推奨する「一日所要量」よりも、大量に補充します。さらに、一般的には栄養欠乏由来の病気と考えられえていない病気の治療にも用いられています。例えば、癌の方に数万mgのビタミンCを点滴したり、精神病の治療に数千㎎のナイアシン(ビタミンB3)を使用するケースが挙げられます。栄養状態および栄養素を非常に重視するところが、オーソモレキュラー栄養医学の特徴です。

現代の食事は、私たち人類が進化の過程で適応してきた食事とは多くの点で異なっています。食事中のたんぱく質・脂質・炭水化物は多すぎるものもあれば、少なすぎるものもありますし、ビタミンやミネラルに関しても同様です。しかし、一個人はそれ相応のカロリーしか摂取できず、もしある一つの食物の摂取を増やせば、別の食物の摂取量は減ることになります。

オーソモレキュラー栄養医学の目的は、現代の食事では不足する栄養素をプラスして補うことです。

私たちは皆、生理学的に個体差がありますから、必須栄養素の必要量にも違いがあります。バランスの取れた食生活へ改善する際、嗜好の問題が障壁となりますが、食生活の良し悪しにかかわらず、栄養素を補充することで大いに改善することが出来ます。

栄養療法により綺麗に生え変わっていく爪

当クリニックで使用するサプリメントについて 

  1. ・医療機関でのみ取り扱われる日本製の医療用サプリメントです。
  2. ・抽出や濃縮の方法を工夫した高品質の原材料を使用しています。
  3. ・高濃度の原材料を使用し、少量で多くの栄養素を効率よく吸収することが出来ます。
  4. ・日本人の体質に合うよう、吸収率や相乗効果も配慮した最適な配合を追及しています。
  5. ・健康補助食品GMP適合認定工場またはFSSC22000取得工場にて、原料の受け入れから最終製品の出荷に至るまで、厳重な管理基準の下、安全かつ高品質に製造されています。

当院では、血液検査で栄養状態を解析しています。血液検査データは、身体の中の様子を最も客観的に指し示す指標だからです。
栄養療法を熟知した医師が、血液検査データをオーソモレキュラー栄養医学的に「栄養解析」することで、「あなたに不足する栄養素」を見つけ出し、結果を「栄養解析レポート」として患者さまにお渡ししています。
食事指導やサプリメントにより、不足栄養素を定量補充する指導を行い、自然治癒力を最大限に引き出すアプローチで症状改善と生活の質の向上を目指します。

●費用

栄養解析料(65項目)・・・17,000円(税込)

栄養障害の主な疾患

  • 肥満
  • やせ
  • 倦怠感
  • 湿疹
  • など

肥満

体脂肪が過剰に蓄積して、体重が健康的な範囲を超えて増加する状態です。肥満は多くの健康障害を引き起こす要因となることがあります。

・診断方法
肥満の診断には主に腹囲測定とBMI(Body Mass Index)という指標を使用します。BMIは体重(kg)を身長(m)の二乗で割った値で、肥満の程度を判断するために用いられます。ただし、BMIは体重と身長の比率を示すだけで、個々人の体脂肪率や筋肉量などは考慮されません。詳細な診断には医師による身体検査と健康評価が必要です。

・治療方法
肥満の治療は個人によって異なりますが、一般的な治療方法は以下のようになります。

  1. 1.食事改善:バランスの取れた食事を心掛け、カロリー摂取をコントロールします。
  2. 2.栄養療法:代謝回転を速める為に不足している栄養素を補充することにより、肥りやすい体質を改善します。
  3. 3.運動療法:体重を減らすために適切な運動を取り入れることが重要です。
  4. 4.行動療法:食事や運動の習慣を改善するための行動療法を受けることで、長期的な成功につながることがあります。
  5. 5.薬物療法:肥満に関連する健康リスクを軽減するための薬物治療を行うことがあります。

肥満は心血管疾患・糖尿病・高血圧・腰痛・膝関節痛などの健康リスクを増加させる可能性があるため、早期の対策が重要です。個別の状態に応じて適切な治療計画を立て、健康的な生活を目指す必要があります。高屋クリニックまでご相談ください。

やせ

体重が健康的な範囲よりも少ない状態です。やせすぎは健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切に診断・評価し、必要な治療を行うことが重要です。

・診断方法
やせの程度を評価するためには、BMI(Body Mass Index)という指標を使用します。BMIは体重(kg)を身長(m)の二乗で割った値であり、個人の体重の健康的な範囲の判断に用いられます。ただし、BMIだけでやせかどうかを判断するのは難しい場合がありますので身体検査と評価が必要です。

・治療方法
やせすぎが健康に悪影響を及ぼす場合、以下のような治療が考慮されることがあります。

  1. 1.栄養改善:栄養バランスの良い食事を摂取するよう指導し、それでも改善が難しい場合、栄養素を補充するなどにより、栄養不足を改善します。
  2. 2.運動指導:適切な運動を取り入れ筋力を増やし、体重を増やす必要がある場合もあります。
  3. 3.心理的なサポート:やせが心理的な問題による場合、心理的サポートが必要となることがあります。
  4. 4.基礎疾患の治療:やせの原因が他の疾患によるものであれば、その原因を治療する必要があります。

原因によってはやせすぎが健康に影響を及ぼすことがあります。そのため、適切な評価と治療が必要な場合があります。高屋クリニックまでご相談ください。

倦怠感

疲労感を伴い、体力や気力が不足している感じを指します。倦怠感は様々な疾患や状態によって引き起こされることがあります。

・診断方法
倦怠感の原因を特定するためには、問診や身体検査が行われます。また、血液検査や必要に応じて専門的な検査が行われることもあります。原因が特定できない場合は、慢性疲労症候群やストレスなど、他の要因による可能性も考慮されることがあります。

・治療方法
倦怠感の治療は原因によって異なります。倦怠感が他の疾患や状態によるものであれば、それらの原因を適切に治療することが重要です。

  1. 1.栄養改善:バランスの良い食事を摂取し、栄養不足を改善します。
  2. 2.適切な睡眠:十分な睡眠時間を確保し、質の良い睡眠をとれるようにします。
  3. 3.適度な運動:適度な運動を行うことで体力や気力を向上させることができます。
  4. 4.ストレス管理:ストレスを適切に管理し、心身のリラックスを図ります。
  5. 5.基礎疾患の治療:倦怠感が他の疾患によるものであれば、その原因を治療する必要があります。

倦怠感は一時的なものから長期的なものまで、様々な状態によって引き起こされることがあります。そのため、倦怠感が持続する場合は早めに適切な診断と治療を受けることが重要です。高屋クリニックまでご相談ください。

湿疹

皮膚の炎症を特徴とする疾患の総称であり、様々な原因によって引き起こされる症状です。

・診断方法
湿疹の診断は、主に患部の見た目や症状に基づいて行われます。皮膚を観察し、症状やアレルギーの有無、家族歴などを聞き取ります。また、必要に応じて皮膚生検やアレルギー検査などが行われることがあります。

・治療方法
湿疹の治療は、原因や症状の重症度によって異なりますが、一般的な治療方法は以下のようなものがあります:

  1. 1.保湿剤の使用:湿疹は皮膚の乾燥が原因の場合がありますので、保湿剤を定期的に使用することで皮膚の乾燥を防ぎます。
  2. 2.ステロイド軟膏の使用:炎症を抑えるために、軽度から中等度の湿疹にはステロイド軟膏を使用することがあります。重症な場合にはステロイドの内服を使用することもあります。
  3. 3.抗ヒスタミン薬:アレルギー反応による湿疹には、抗ヒスタミン薬を使用することがあります。
  4. 4.栄養障害:栄養状態を改善すると、良くなることがあります。
  5. 5.環境対策:特定のアレルゲンによる湿疹の場合、アレルゲンを避けるための環境対策を行うことがあります。
  6. 6.免疫抑制薬:重度の場合やステロイドが無効な場合には、免疫抑制薬を使用することがあります。

治療の際には、個別の症状や体質に合わせた治療計画が必要です。また、湿疹の原因となる要因を改善することも再発を防ぐために重要です。高屋クリニックまでご相談ください。

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