循環器疾患

主に心臓や血管の病気を診療いたします。循環器の主な病気には「心不全」「高血圧症」「狭心症」などが挙げられます。単純に「高血圧」だと思っていても、さまざまな心臓疾患の予備軍になっている可能性がありますので、定期的な受診をおすすめします。

循環器の主な疾患

  • 高血圧症
  • 不整脈
  • 虚血性心疾患
  • 心不全
  • 弁膜症
  • 血管障害
  • など

高血圧症

高血圧症は、血管内の圧力が通常よりも高くなる状態です。長期間にわたって高血圧が持続すると、心臓や血管に内側から膨らませる過剰な圧力をかけ続けることになり、心血管疾患や脳卒中などの合併症を引き起こす可能性が高まります。

・診断方法
高血圧症の診断には、通常の診察と以下の方法があります。

  1. 1.血圧測定:診察室での収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg以上または拡張期血圧(最低血圧)が90mmHg以上、ご自宅での収縮期血圧(最高血圧)が135mmHg以上または拡張期血圧(最低血圧)が85mmHg以上の場合に高血圧症と診断されます。
  2. 2.血液検査:高血圧の原因を特定するために、血液検査を行うことがあります。

・治療方法
高血圧症の治療には、主に以下のアプローチがあります。

  1. 1.生活習慣の改善:塩分摂取を制限し、バランスの取れた食事を心掛け、運動・禁煙などの生活習慣の改善が重要です。
  2. 2.薬物療法:生活習慣の改善だけで血圧が下がらない場合には、降圧薬を処方されることがあります。
  3. 3.ご自宅で血圧測定:日々の血圧測定が高血圧症の管理に重要です。

高血圧症の状態を無視すると健康リスクを高める可能性があるため、早期発見と適切な治療が重要です。治療を行い、生活習慣の改善に努めることで、高血圧症の進行を抑え、合併症のリスクを軽減することができます。高屋クリニックまでご相談ください。

不整脈

不整脈は、心臓の電気信号が正常に伝わらないことにより、心拍が速すぎる、もしくは遅すぎる、または、リズムが乱れる状態です。不整脈は一時的で軽度なものから、致命的な重度のものまでさまざまな程度のものがあります。

・診断方法
不整脈の診断には、以下の方法があります。

  1. 1.心電図検査:心臓の電気活動を記録する検査です。不整脈の種類と程度を判定することができます。
  2. 2.ホルター心電図検査:身体に装着して平常の生活をしていただきつつ、24時間にわたって心電図を記録することで、診察時に出現していない一時的な不整脈を発見するために行われる検査です。

・治療方法
不整脈の治療は、症状の程度や原因によって異なります。

  1. 1.薬物療法:不整脈の症状を軽減するために、抗不整脈薬を使用することがあります。
  2. 2.電気的カテーテル処置:カテーテルアブレーションと呼ばれる手術的な処置により、心臓の異常な電気信号を修正することがあります。
  3. 3.ペースメーカー:心拍数が遅い場合や心臓の伝導系に異常がある場合に、ペースメーカーを埋め込むことで心拍を正常に維持することがあります。
  4. 4.除細動器:重篤な不整脈(心室細動など)の場合には、除細動器を使用して心臓のリズムを正常に回復することがあります。

重篤な不整脈の場合は、命にかかわることもあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。不整脈を感じる場合は、高屋クリニックまでご相談ください。

虚血性心疾患

虚血性心疾患は、心臓の筋肉へ血液供給が不十分である状態を指します。主な原因として、心臓の筋肉へ血液を送る冠動脈内の血液通過不良により、心筋へ酸素や栄養の供給が不足することが挙げられます。虚血性心疾患には心筋梗塞(心臓の一部の壊死)、狭心症(労作時の胸部痛)、不安定狭心症(安静時の胸部痛)などが含まれます。

・診断方法
虚血性心疾患の診断には、以下の方法があります。

  1. 1.心電図検査:心臓の電気活動を記録するための検査です。虚血性心疾患の特徴的な波形変化の有無を確認することができます。
  2. 2.心臓超音波(エコー)検査:超音波検査により、心臓の構造や動きをリアルタイムに可視化し評価します。
  3. 3.運動負荷心電図検査:運動負荷により心臓の拍動を速くし、心臓の筋肉に血液不足が起きる可能性を評価する検査です。
  4. 4.冠動脈造影検査:冠動脈内の血液が流れにくい部位を特定するために、カテーテルという細く長いチューブを血管に挿入して、冠動脈に直接造影剤を注入する検査です。

・治療方法
虚血性心疾患の治療は、症状の程度や原因によって異なります。

  1. 1.薬物療法:冠動脈内の血栓形成を予防する抗血小板薬や血管壁の緊張を緩めて血流の空間を拡げる薬、心臓が速く動きすぎないようにして心臓のエネルギー消耗を軽減する薬を使用することがあります。
  2. 2.心臓カテーテル治療:冠動脈内の病的に細くなった部位に、カテーテルという細くて長いチューブを使って、しぼませたバルーンを送り込み、膨らませることで、狭くなった冠動脈内部を拡張し血流を改善する血管形成術(PTCA)や、処置後に再び血管が細くなるのを防ぐために金属製のチューブ(ステント)を留置するステント留置術を行うことがあります。
  3. 3.心臓バイパス手術:重度の冠動脈疾患の場合には、冠動脈の血液が流れにくい部位をバイパス(迂回)するための新しい血管を作成する手術が選択されることがあります。
  4. 4.心臓リハビリテーション:手術後や治療後のリハビリテーションにより、心臓機能を改善し、生活の質の向上を目指します。

虚血性心疾患は急激に進行性する可能性の高い疾患であり、症状の進行を抑えることが大切で早期の診断と適切な治療が重要です。高屋クリニックまでご相談ください。

心不全

心不全は、心臓が効率的に血液を送り出すことができず、全身の臓器に十分な酸素や栄養を供給できない心臓のポンプとしての機能が不完全な状態を指します。疲れ、息切れ、動悸、むくみ、咳、喘息などの症状が現れることがあります。

・診断方法
心不全の診断には、以下の方法があります。

  1. 1.心電図検査:心臓の電気活動を記録し、心不全の原因や心臓の拍動のリズム異常を判定するのに役立ちます。
  2. 2.心臓超音波(エコー)検査:心臓の構造や動きをリアルタイムに可視化し、心不全の原因や心臓の機能を評価します。
  3. 3.心臓カテーテル検査:心臓の筋肉へ血液を送る冠動脈内の血液が流れにくい病変の有無や、心臓内部の圧力を測定し、何が心臓に負担をかけているのか、カテーテル(細くて長いチューブ)を血管内に挿入して行う検査です。
  4. 4.心臓MRIまたはCTスキャン検査:心臓の詳細な画像を撮影し、心不全の原因や進行度を判定するのに役立ちます。

・治療方法
心不全の治療は、症状の程度や原因によって異なります。

  1. 1.薬物療法:心臓の機能を改善するための薬を処方します。利尿剤は余分な心臓内圧の軽減に、アンギオテンシン転換酵素阻害薬やベータブロッカーは心機能の改善に、ジギタリス製剤は心臓の収縮力を向上させるために使用することがあります。
  2. 2.心臓手術:重篤な心不全の場合には、心臓移植、人工心臓補助装置(VAD)の留置、心臓弁の修復または置換などの手術的な処置が行われることがあります。
  3. 3.呼吸補助療法:ご自宅で使用できるマスク型人工呼吸器を使用することにより、肺うっ血の改善、心臓の負担軽減、心臓に負担をかける交感神経の余分な亢進を抑制、心臓の機能改善を期待できます。
  4. 4.生活習慣の改善:塩分摂取の制限、適度な運動、禁煙などの生活習慣の改善が重要です。
  5. 心不全は進行性で致命的になることもある疾患です。早期の診断と適切な治療が重要です。高屋クリニックまでご相談ください。

弁膜症

心臓の弁膜は心臓の各室を仕切る扉で、血液の流れを一方向に進めるために開いて血液を送り出し、戻ってこないように閉じて、ポンプとしての効率を良くする役割をしています。弁膜症は、心臓の弁膜に問題がある状態、つまり、開きにくくなっている状態(狭窄症)か、完全に閉じない(閉鎖不全症)状態を指します。

弁膜症には、以下のような種類があります。

  1. 1.大動脈弁狭窄症:心臓の出口に位置する大動脈弁が開きにくくなることで、心臓から体へ血液の流れが制限される状態です。
  2. 2.僧帽弁閉鎖不全症:肺から心臓に血液が入る位置にある僧帽弁が完全に閉じることができず、心臓から肺へ向かって血液の逆流が起こり、重篤な場合は呼吸困難になる可能性がある状態です。
  3. 3.三尖弁閉鎖不全症:心臓の入り口に位置する三尖弁が完全に閉じることができず、身体から心臓に還ってきた血液の逆流が生じて再び身体へ戻ることで、心臓に血液が効率よく入ってこられない状態です。
  4. 4.肺動脈弁狭窄症:肺動脈弁がひらきにくくなることで、心臓から肺に向かう血液の流れが制限される状態です。

・診断方法
弁膜症の診断には、以下の方法があります。

  1. 1.心電図検査:心臓の電気活動を記録する検査です。心臓のリズム異常や心筋肥大、心筋の血液不足などを判定するのに役立ちます。
  2. 2.心臓超音波(エコー)検査:心臓の構造や弁膜の状態を可視化し、リアルタイムに評価します。
  3. 3.心臓カテーテル検査:カテーテル(細くて長いチューブ)を血管に挿入して、弁膜の詳細な評価や心臓各部の内圧を測定し、心臓のどこにどのくらい負担がかかっているか評価でき、正しい治療の選択に役立ちます。

・治療方法
弁膜症の治療は、症状の程度や原因によって異なります。

  1. 1.薬物療法:症状の緩和や進行を遅らせるために、特定の症状に対して薬を処方することがあります。
  2. 2.弁膜修復または弁膜置換術:弁膜症が重度で症状が進行していて、薬による負担軽減では悪化を防げない場合には、弁膜の修復または人工弁膜に置き換える手術が行われることがあります。
  3. 3.心臓カテーテル手術:カテーテル(細くて長いチューブ)を血管に挿入し、人工弁膜に置き換える手術が行われることがあります。

弁膜症は進行性で致命的になる可能性がある疾患であり、早期の診断と適切な治療が重要です。高屋クリニックまでご相談ください。

血管障害

血管は体内の血液により、酸素や栄養を全身の組織に供給する重要な役割を果たしています。

血管障害には、以下のような疾患が含まれます。

  1. 1.動脈硬化症:動脈内にコレステロールや脂肪が蓄積したり、糖尿病や高血圧症により動脈壁が厚くなって血流が制限される状態です。
  2. 2.閉塞性動脈疾患:動脈の狭窄や閉塞により、下肢や腕などの末梢部の血液供給が不足する状態です。
  3. 3.静脈瘤:主に脚にある静脈が膨らんで、血管内部の弁膜(血液を心臓に向かって1方向に流す扉)が完全に閉じなくなり血液の逆流が生じ、悪化すると下肢に血液が溜まり腫れて太くなります。
  4. 4.血栓症:血管内に血栓ができることで、血流が阻害される状態です。

・診断方法
血管障害の診断には、以下の方法があります。

  1. 1.診察:診察により症状を評価し原因を診断します。
  2. 2.血液検査:脂質異常症・糖尿病の検査や凝固能検査など、血液の状態を調べます。
  3. 3.超音波(エコー)検査:血管の状態や血流を可視化しリアルタイムに評価します。
  4. 4.血管造影検査:造影剤を使って血管内部を撮影し、狭くなった部位や詰まっている部位を評価し、血流改善の処置につなげます。

・治療方法
血管障害の治療は、症状の程度や原因によって異なります。

  1. 1.薬物療法:血管拡張薬、血液を固まりにくくする薬、コレステロール低下薬などを使用することがあります。
  2. 2.血管形成術:血管の狭窄した部位を拡張するためにカテーテル(細くて長いチューブ)を使って、しぼませたバルーンを送り込み、狭くなっている病変部位でバルーンを膨らませて拡げる治療です。
  3. 3.血栓除去術:血栓症の場合、血栓を除去するためにカテーテル(細くて長いチューブ)を使って、血管内で処置を行うことがあります。
  4. 4.血管バイパス手術:動脈の狭くなっている部位をバイパス(迂回)する新しい血管を増設する手術です。

血管障害は進行性の疾患であり、早期の診断と適切な治療が重要です。高屋クリニックまでご相談ください。

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